ボニー式GIMとは
ボニー式GIMは、正式にはBonny Method of Guided Imagery and Musicと呼ばれる、音楽と心的イメージ(イマジェリー)を用いる『心理療法』になります。リラックスした状態で、約30分の音楽プログラムを聴きながら自然に起こる心的イメージを手掛かりに、体や心の中にある『あなたに必要な答え』を見つけていきます。研究の中から生まれた心理学に基づく療法で、音楽とイメージを使うリラクセーションや催眠とは異なります。
*現在日本に住んでいる資格を持った認定GIMセラピスト(FAMI)は、Musicure吉原を含めた9人のみです。深層心理を扱う事もできる心理療法ですので、きちんと資格のあるセラピストからボニー式音楽イメージ療法(GIM)を受けることをお勧めします。
心的イメージについて
心的イメージ(イマジェリー)は、音楽を聴きながら自然に起こる内的体験です。イメージという言葉から想像できるような視覚的なものに限らず、例えば、足が重くなる、手がパチパチするなどの身体感覚として現れたり、どこからともなく感情が湧いてきたり、意図しなかったような閃きや気づきが起こることもあります。これらを全てを英語でイマジェリーimageryと呼び、日本語では、心的イメージや心象と訳されます。映画を観るというよりは、映画の中の登場人物になりその世界を体感していくような感覚です。
あなたに必要なものが、心的イメージとして現れますので、どんな体験になるのかを前もって知ることはできません。セラピストは、どんなイメージにも対応できるようにトレーニングを積んでいます。
セッションの流れ
カウンセリング:まずは、セラピストと話をしながらセッションのテーマを決めます。例えば『どうして人の目を気にしてしまうんだろう』『何が一歩踏み出すことを妨げているんだろう』『この不安はどこから来るのか』など、テーマは、自分の内面に探ってみたいことや、自分自身への疑問になります。
導入:テーマが決まると、マットに横になっていただくか、ソファやリクライニングチェアにゆったりと座っていただき、体を緩めて意識を集中させるために簡単なリラクセーションを行います。
音楽体験:通常のセッションでは30分程度の音楽プログラムを聴きます。クラシック音楽もあればニューエイジのようなコンテンポラリーの音楽も含まれます。プログラムにはそれぞれ目的があり、あなたの目標に一番合うものをセラピストが選んで使います。音楽を聴きながら浮かんでくる事をそのままセラピストに話してください。セラピストはあなたの体験について質問をします。会話を通じてイメージを探ったり、深めたり、必要があれば体や心に溜まった何かを解放したりします。
まとめ:音楽体験が終わった後、セラピストと重要な心的イメージを振り返ってまとめながら、あなたにとって心的イメージが何を意味するのかを、あなたの人生や日々の生活を含めて一緒に考えていきます。
*初回のセッションについて
初めての方には、セッションの流れは同じですが、カウンセリングの時間を長く取り、あなたのことについて詳しく伺っていきます。音楽プログラムは、10分程度の短いものを使い、まずはGIMがどのようなものかの体験をしていただく場合もあります。
このような方におすすめです
- 不安やストレスを抱えている。うつの傾向がある
- 人目が気になる。自分に自信が持てない。自分を責めがちである
- 生きづらいと感じる
- 身体症状(原因不明の痛み、不調)が続く
- 心身のバランスを取り戻したい
- トラウマや虐待を受けた経験がある
- 喪失体験(死別、離婚、結婚、流産など)がある。ロス・グリーフを抱えている
- 自分の内面を深く理解したい。自分の存在意義を知りたい
- 創造性を高めたい、自己表現を広げたい
- 人生の選択や方向性に迷っている
- ジェンダーアイデンティティー(LGBTQI)に関する悩みがある
期待できる効果
自己理解の深化:無意識の及ぼす影響を理解し、より意識した状態で、自分らしく生きる
心の解放と浄化:心や体に溜め込まれた感情や緊張を手放す。心の阻害を取り除き、前に進む力を回復する
不安の軽減:理解できなかった“怖さ”が減る
心身の自己治癒力向上:心と体の風通しを良くして、バランスの取れた状態に近づく
レジリエンス(回復力)の向上:跳ね返る力を身につけ、ストレスに強くなる
自分としての選択:人に言われたからではなく、自分で決めて、自分の選択に責任を持って生きる
自己受容:自分のあらゆる面を認め、受け入れられるようになる
ご注意
心理療法であるため、カウンセリングの結果、以下の場合にはお勧めできないことがあります。
- 自我が弱い方
- 躁状態にある方
- 認知力が著しく低下している方
- 現実とイメージの区別がつきにくい方

