GIMは自分自身や自分の過去、トラウマ、シャドウなどと向き合う苦しいプロセスに使われると考えられがちですが、実はそうとは限りません。そんなお話です。
クライエントさんは、これまでに何回かGIMを受けた方で、妊娠38週目でした。空いた時間で何をしたいか考えた時にGIMの事を思いつき、体調の良い時にいらしてくださいました。これまでの妊娠中も問題なく、思っていたよりも心地良くここまで来たそうです。赤ちゃんとも繋がりを感じて安心しているので、それを音楽を通した体験としても感じてみることになりました。
音楽は、妊婦さんでも安心な曲を使います。通常、GIMはオープンになるために上向で行うことが多いのですが、妊婦さんには一番楽な姿勢で受けていただきます。
音楽を流しイメージの体験が始まると、赤ちゃんと手を繋いで飛んでいるイメージが広がります。守っているというよりは、一緒に存在しており、赤ちゃんの力強さを感じました。「命に年齢は関係ない。生まれたばっかりでも変わらない存在感がある。一人の人間と、一人の人間。」力強さを感じて、嬉しさや幸せでいっぱいになります。
赤ちゃんには、「よく来たね、これからよろしくね」と、伝えていきます。「もう既にあなたからたくさんもらっているよ」と感謝が続きます。そこから「私もこうやって生まれてきた、皆んなそうやって命として生まれてきた。自分もかつてそうだった。自分の母もそうだった」と、命のつながりが広がっていきます。1つの命としての自分は「前よりもすごくつながっている。命、自分の存在、つながっている・・・」そして自分の存在を「母になるっていう存在」と認識していきました。
イメージの最後の曲では、「私も赤ちゃんも、準備はできている」と感じます。この言葉をしっかり噛み締めて、音楽の体験は終わりになりました。
体験が終わると、体験前と同じにこやかな表情ながらも、そこに母としての覚悟というのか、言葉の通り「もう準備はOK」という安定感のようなものを感じました。
そしてここからが不思議なところ。その晩遅くにおしるしがあり、翌々日に赤ちゃんが生まれたのです。いただいたメッセージにはこうありました。
『予定日より12日も早く会うことができました。GIMで“お互いに準備OK”というイメージを受け取った直後だったので、本当にびっくりとちゃんと繋がっているんだなぁととても嬉しい気持ちになりました。母子ともに健康です』
赤ちゃんも自分も「準備OK」と理解してから出産は、何か違いがあったでしょうか。今度お会いしたらゆっくりお話を伺いたいと思いました。